2017-10

がっかりNスペ「双葉病院」救えなかった50人

 昨夜放送された福島「双葉病院」のNHKスペシャルを見ました。震災から1年10カ月後の特番だけに期待していました。が、これまで伝えられてきたことの焼き直し。行政への突っ込みもまったくなく、ただ病院や高齢医療機関としての災害対策の限界などを強調するばかりで、正直言って、がっかりという感じです。
 双葉病院グループの患者たち50人が犠牲になった最大の理由は、取り残されたからにほかなりません。なぜ取り残されたか、取り残したのは誰か、そこを解明しようとする姿勢がなければ、この手の番組や報道は意味がないのではないでしょうか。番組を見ているうち、自分たちが誤報を流したお詫びのつもりか、アリバイ作りのように思えてなりませんでした。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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