2017-10

中公「企業事件簿」は「パナソニック」

 本日発売の中央公論「森功の企業事件簿」はパナソニックを取り上げました。バブル景気に踊った末、存亡の危機に陥ったことがあります。以下、一部抜粋。

パナソニックの窮状を見て、かつて話題になったグループ企業を思い出した。「松下興産」と「ナショナルリース」である。いずれも松下幸之助の肝いりで設立された名門企業だった。が、80年代後半から90年初頭のバブル景気に踊った末に解体され、もはや存在しない。
 松下興産は不動産開発を手掛けてきた。「松下IMPビル」や「MIDビル」といったテナントビルやリゾートマンション、国内外でホテルやゴルフ場、レジャー施設の事業を手広く展開してきた。が、バブル崩壊後に経営が立ち行かなくなる。
 99年には親会社の松下電器やメインバンクの住友銀行から1500億円の金融支援を受け、資産売却をしながら再建策を模索してきた。だが、05年には債務超過に陥り、会社を分割。米投資ファンド「エートス・ジャパン」に一部を身売りし、残った不動産管理を松下家の出資企業「MID都市開発」が引き継いだ。
 栄枯盛衰は企業社会の常ではある。だが、なかでもパナソニックグループはそれが激しい。家電メーカーでありながら、不動産や金融に色気を出し、バブル経済崩壊の痛手をもろに被った。その典型が、もう一つのグループ企業、ノンバンクのナショナルリースの放漫経営ではないだろうか。
 もとは51年、松下電器の家電製品を月賦販売するため設立した「ナショナルラジオ月販」である。そこから製品のリース業に参入してナショナルリースと社名変更。バブル時代、多くのリース会社がそうであったように、不動産や株式投資向けの融資を始めた。そのナショナルリースを最も有名にした取引相手が、大阪の料亭「恵川」の女将、尾上縫だ。

 この危機を救ったのが脱松下家を進めた中村元会長。皮肉にも、今度の赤字の戦犯だとされています。
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コメント

恵藤憲二朗と申します

恵藤憲二朗と申します
この日記はためになりますね。
また来ます。

私は、パナホームで家を新築しましたが、その時、バスタブからキッチンまでパナソニック電工の製品を強制的に取り入れられました。
先日、パナソニック製の防犯ビデオのSDの不具合があり修理にきましたが、SDカードのみ交換などとのたまわり、激怒した私は、不良品若しくは欠陥品なので、本体全部交換するよう言いました。
パナソニックは、パナホームの大株主でありながら、住宅にまで進出し妨害行為をしております。このような企業に明日はありません。

パナソニックグループ再生させよう!!!

パナソニックグループを再生させましょう。信頼回復と開かれた企業グループとして支えましょう。

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同和と銀行 4/6 ~バブルと地上げ

三和銀行 プロジェクト開発室 行内でプロ開と呼ばれ、不動産開発から政界工作にいたるまでこなす。渡辺頭取の直轄部隊でした。プロ開発長の清水美博はバブル期、夕刊紙にミスター

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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