2017-10

中央公論「企業事件簿」は「政商企業」青木建設

 今月発売の中央公論「森功の企業事件簿」はアベノミクスに沸くゼネコン業界の中で、以前に倒産した青木建設をとりあげました。

 十二月十六日の総選挙が自民一人勝ちに終わったことにより、各業界が党とのパイプを構築しようと活発に動き始めている。なかでも注目されるのが、国土強靭化計画に期待を寄せるゼネコン各社だ。数年来の公共工事激減により、瀕死の建設業界が復活の望みを託している。今号は、そんな建設業界のなか、かつて政商企業と呼ばれた青木建設を取りあげる。(中略)
 会社の前身を「ブルドーザー工事」という。青木建設は戦後間もない一九四七年、大阪に生まれた。関西の宅地造成や海洋土木工事を請け負い、業績を上げていったのち、六八年に米石油メジャーのガルフ・オイル(現・シェブロン)の沖縄原油基地工事を受注したことから、海外工事に進出していく。
 政商企業として青木建設の名前を世に広めたのは、創業者の青木益次ではなく、長男である宏悦だ。大蔵省出身の宏悦は、佐藤栄作内閣で官房長官秘書官を務めたのち、七三年に父親の後を継いで青木建設の社長に就任する。そこから、官僚時代の政界とのパイプを駆使していったとされる。なかでも際立っていたカウンターパートが、官房長官秘書官時代の副官房長官だった竹下である。

 といった感じ。時代は繰り返すというか、自民党とゼネコンは不可分の関係にあるようです。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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