2017-10

山口組ナンバー2判決を大阪府警暴力団担当刑事はどうみたか

 先に京都地裁で言い渡された山口組の髙山清司若頭の判決について、大阪府警元捜査4課の祝井十吾(仮名)に意見を求め、フライデーに寄稿しました。以下、抜粋――。

「主文、被告人を懲役6年に処す。未決拘留250日を算入する」
 務めてあっさりと言い渡した厳しい判決に対し、髙山はピクリとも動かない。
「判決理由の朗読は1時間を超えますので、途中で休憩を入れますが、被告人は席についてください」
 そう指示されるまま、髙山は弁護団席の隅に用意された背もたれの高い椅子に移動した。傍聴席から見える青白い横顔からは、動揺の色をまるで感じない。両手を膝の前に合わせ、裁判長の朗読に聞き入っていた。
 日本にいるおよそ7万の暴力団構成員と準構成員のうち、山口組の勢力は3万1000人といわれる(2011年警察庁発表)。実に44%を占めるその最大の組織を動かしてきたのが、ナンバー2の若頭である髙山だ。

 そんな今回の判決内容について、祝井十吾の顔色は冴えない。
「たしかに実態としては、判決の通りやと思います。極道の世界では、むしろ具体的な指揮命令を嫌うし、親分の目が動いたというだけで抗争相手を殺したいうケースもありました。髙山が事件のことを知らんとは考えられへん」
 そう言いながらやはり不安げだ。
「大阪府警内部では、これから上級審(控訴審)で大変にならへんか、と心配する声がしきりです。まあ、よそのやることだからタッチできひんので、カネの流れが把握できていなかったのか、そのあたりが気になります。やっぱり微妙な判決いう以外にありませんな」

 物議を呼んでいる裁判はこれからもまだまだ続きます。
スポンサーサイト

コメント

地裁を膨張して

 森様 はじめまして。森さんの祝井十吾の本をはじめ、ほとんど読ませていただいております。私も、京都地裁に8時30分から並んでました。裁判長の判決が聞き取りにくかったのが残念でした。途中、弁護士が、「裁判長、もっと大きな声で読んでください。」と言ったのは、そのとおりと言いいたかった。
 関西なんで、新聞は夕刊にもすぐ出てましたが、私はしっくりいかなった。みかじめ料・・・これがしっくりこない。私は、上田さんが、京都で仕事をするのに暴力団の威光でするように強要し、恐喝したのから。「面倒見料」として恐喝したというのがしっくりくる。今後、森さんも、「面倒見料」という言葉を使用していただければ幸いです。
 森さんが来てらっしゃたのなら、少しお話したかったです。作家の宮崎さんはお見かけしたのですが。。。
 大変勉強になった、地裁の判決でした。
 

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://mori13.blog117.fc2.com/tb.php/1313-db50f05c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する