2017-08

中国失速「リコノミクス」の失敗

 近頃、中国経済の失速ぶりがしばしば報じられるようになってきました。その実態、「隠れ負債」について、今週のアサヒ芸能「森功のニッポン裏経済新聞」で触れてみました。

 近頃、彼の国の投資家の間で囁かれ始めた「リコノミクス」という造語をご存じだろうか。安倍晋三のアベノミクスならぬ、中国首相の李克強による経済政策を指す。だが、このリコノミクス、向かうところ敵なしと囃されるアベノミクスとは異なる。中国ではむしろ自虐的にこの造語を使っている。
 二桁の高度経済成長を続けてきた中国の景気の失速ぶりは周知の通りだろうが、それは想像以上だ。(中略)
 そんな中国国内に、さらに大きな火種が持ち上がっている。影の銀行(シャドーバンキング)が抱える隠れ不良債権の存在である。中国の銀行は通常の企業貸付のほか、地方政府などへ不動産開発目的で融資をしてきた。その融資債権を金融商品として投資家に売り、資金を集めてきた。これを「理財商品」という。年10%以上の高利回りの財テク金融商品として投資家に人気だった。
 その理財商品の残高は実に15兆元、日本円で242兆円に上る。日本の国家予算の2倍を上回り、中国のGDP820兆円の3割近い途方もない金額なのだ。
 中国で理財商品を売ってかき集めたこの莫大な資金を地方に貸し出し、中国内陸部の高層マンションの建設ラッシュを実現させてきたのである。
 ところがここへ来て、肝心の不動産市況はガタ落ち。

 中国がこけたら、世界中が大変な事態になります。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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