2017-10

安倍政権の「ごり押し」エネルギー政策

 本日発売の週刊現代「ジャーナリストの目」は、近頃安倍首相が積極的に展開しているエネルギー政策について考察してみました。

 今年の流行語大賞最有力とも囁かれるアベノミクスの名付け親は、政界を引退した中川秀直らしい。小泉純一郎の側近として、第一次安倍晋三政権時代に自民党幹事長を務めたのは、ご存じの通り。いわゆる規制緩和、経済成長による財政再建路線を推すアゲ潮派だ。
 目下、メディアでしきりに囃したてられるアベノミクス。3本の矢のうち、最も世間の心待ちしている政策が、アゲ潮派の成長路線だろう。が、現実に政府から出てくる策は、ITや医療といった従来の産業に対する期待や女性の社会進出などイメージ先行のアイディアばかり。具体的な政策や決定打となると、さっぱりだ。
 そんな安倍政権にとって数少ない本気の成長戦略が、エネルギー政策ではないだろうか。(中略)
 シェールガス発掘のお陰で、米国が燃料を輸入する必要がなくなり、中東の石油やLNGが欧州へ出回るとの懸念から、原発の止まっている日本へ自国のLNGを売りたいロシアの大統領。かたや日本の首相は、シェールガスや中東のLNGと天秤にかければ、その足元を見て安く買い叩けると皮算用を弾いているという次第である。日本企業もシェールガス発掘への資本参加を表明し、安倍戦略の後押しをしている。
 だが、ここへ来て肝心のシェールガス油田に暗雲が立ち込めている。発掘技術やコスト、環境問題が浮上。4月には大手開発会社が連邦地裁に破産法の適用を申請した。つまり対ロ戦略も、シェールガスの命運次第だ。
 そしてそんな安倍政権の次なるエネルギー政策が、原発セールスである。

 原発再稼働を巡る電力会社の懇談会による安倍さんへの「緊急提言」に経産省の後押しがあったとも報じられています。政策の無理やり「ごり押し」感が否めません。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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