2017-08

東電原発再稼働申請で欠けている議論

 今週号のアサヒ芸能「森功のニッポン裏経済新聞」は原発の再稼働問題について触れました。

 原子力安全規制員会が7月8日以降、原発における新たな安全規制基準の適合申請を受け付けるため、電力会社の再稼働申請が目白押しだ。東日本大震災以降、50基の原発のうち48基が停止。火力発電に頼ってきた電力各社は、燃料費がかさみ、軒並み赤字転落してきた。で、原発再稼働させてもらいたい、というのが、電力会社側の言い分だ。
 対して脱原発陣営の主張は、福島第一原発の事故が収束していない上、事故原因すら解明できていないのに再稼働など言語道断とする。が、近頃安倍政権はすっかり再稼働に前のめり。加えて燃料コストを上乗せされた電気料金の値上げに悲鳴を上げている経済界も、再稼働を後押ししている、という構図である。(中略)

 仮に電力会社が倒産し、燃料アップ分を国民負担するとなれば、一人当たり年間3万円を超える計算になる。これを安全のためのコストと考えるのも一つの選択ではある。そこが思案のしどころだ。
 が、東電はそんな議論など一切なし。自分の会社が赤字になるから原発再稼働で救ってくれ、と乱暴に迫っている。それでは問題がこじれるばかりだ。まず肝心なのは再稼働と国民負担増のどちらを選ぶか、その議論である。

 国民が真剣に考えなければならないと思います。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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