2017-10

唖然とする企業広報「質」の劣化

 昨日、ある銀行の広報担当者に会い、驚きました。むろん企業取材のためで、担当者は「お取引先のことは守秘義務があるので答えられません」という常套句を繰り返すばかり。オフレコも含めて答えられないというので、相当杓子定規な人なんだな、それはそれでいた仕方ない、と思い直し、では「正式に銀行としての見解を質問させていただきたい」と切り出しました。すると、その広報マン、「それも困る。今日はご挨拶とオフレコ質問という話だったので、前提が違うからこの場での取材は受けられない」という。で、「この場で答えられなければ持ち帰って上層部と相談してもらってもいいし、質問くらいさせてもらえないか、それもダメなの?」というと、彼は「そんなことを急に言われても……。そういうことなら今後会えなくなる」とのこと。取材の申し込み方法など、向こうが決めるのだそうです。
 久しく感じてきたことではありますが、企業広報はここまで酷くなったのか、と唖然として書きとめる必要を痛感した次第。
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コメント

以前、民亊裁判の過程で調停に付される事件がありました。この事件は建築訴訟といつて特殊事件のため両者(当事者)が調停で話し合いたいと希望すると裁判所が建築士と建築訴訟のプロの弁護士を用意してくれ当事者と、裁判官含め5人編成で事件解決に向け歩み寄りを行います。当時私は、原告であり本人訴訟の身でもありました。あるとき裁判官が「あなた側の証人として改修工事をした●●会社の担当者を呼んでください」と言われましたが、当日、裁判所に来た私側の担当者は「ここでは、お答えできません。会社に一度もちかえりまして次回書面にて回答しますと」いい自分個人の意見は一切言いませんでした。これが企業なんだな~て感心しました。なぜなら、やたらと答えて欲しくなかったからです。言ってしまった事は取り返しがつきませんが、言葉が足りない分は後でどうにでもなりますからね。
普通、大手の企業は、このような改修工事しただけの事件の証人にはならないそうです。たまたま私は、新築したあと、前のうちの改修工事をやってもらった手前断れなかったそです。これを人は運がいいと言うのでしょうか。勿論、裁判勝ちました。

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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