2017-10

伝説のヤクザが語る暴力団と公共事業、芸能界

 本日発売のフライデーで「鎮魂 さらば山口組」(宝島)の著者である盛力健児さんのインタビュー記事を掲載しました。

 山口組の元大物組長の語りによる「鎮魂 さらば、愛しの山口組」という本が売れているという。著者は直参と呼ばれる山口組直系2次団体の盛力会の元会長、盛力健児(本名・平川茂 72歳)だ。本人に会って話を聞いた。
「この本は準備期間を入れて全部で2年半くらいかかったでしょうか。昔の山口組は変わってしもうて、もうどうしようもない思うてね。一昨年の春、懲役(府中刑務所)に行っていた山口組六代目の司忍(本名・篠田健市)が娑婆に帰って来て、1カ月半ぐらいは様子を見ていたんですけど、同じやったから」
 盛力は生野区にある自宅の応接室で、深い緑色の革張りソファーに身をゆだねて語り始めた。子供の頃から少林寺拳法で鍛えてきたというシャープな身体にスキンヘッド。冗談を交えながら、ときおり鋭い眼光を飛ばした。
 山口組は神戸市の本家を頂点とし、直系2次団体、その傘下の3次団体、さらに4次団と全国に下部団体を配している中央集権組織である。多い時期で100人近くいた直系2次団体の組長は親分直属の若衆として、そのピラミッド組織の中核を担っているだが、個々の勢力には違いがある。たとえば現在の山口組の中で最も勢いがあるのが、6代目組長、司の出身母体である名古屋市の弘道会で、その前が五代目組長渡辺芳則を出した神戸市の山健組だった。盛力は渡辺と同じ時期に山健組に入り、ともに山健三羽ガラスと呼ばれた。その後、みずからの盛力会も直系二次団体となり、600人の組員を抱えるようになった古参幹部だ。
 本では、盛力がこの世界に足を踏み入れた1958年から引退した09年まで、半世紀にわたる渡世人人生が赤裸々に描かれている。1978年7月山口組三代目組長の田岡一雄が京都のナイトクラブで襲撃された松田組との大阪抗争をはじめ、五代目の渡辺組長時代のナンバーツー、若頭宅見勝暗殺、さらに今の六代目体制構築までの秘話が綴られている。
 今回のインタビューでは、本に書かれていない当人の体験談を中心に、とりわけ暴力団の経済行為について尋ねた。
「大阪抗争で(80年から)十六年も懲役に行き、戻って来たときには、われわれのシノギのやり方もずい分変わっていました。それまでシノギはもっぱら会社の整理。倒産しかかった会社の切り取り(債権債務の整理をして上前をはねること)をやるわけやな。そこからバブルを経て、シノギの中心が、ゼネコンの土地開発に変わっていった。バブルの頃ワシはまだ懲役行っとったから、ほんまのええ目を見てへんけど、そこからヤクザのシノギが変わっていったと思う。みな開発がらみの利権に首を突っ込むようになっていったんです」

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コメント

私が通学していた有名私立高校に、ある暴力団の組長の娘がいて、とても親しくしていました。私達が、3年に進級した春、その親友の父親、つまり組長が亡くなりました。葬儀こそ参列しませんでしたが、自宅は岩風呂があり部屋住みの若い衆もいたため細かな部屋がいくつもありました。幾人かの友達と車座になり座敷で煙草を吸っていた時、その組長の娘が泣きながら「実は、オヤジはガス管を銜えて自殺したんだ」と衝撃的な告白をしました。原因は、経済的理由からとのことで、組を継続するには、それなりに経費が掛かり台所は火の車だったそうです。
堅気も住みにくい世の中、やくざが足を洗ったとこで、まともな仕事につけるとは思えません。気の毒な事に、その世界に居た人達は、姿を変え堅気の世界に紛れ込んだとしても一見してその筋の人と分かります。なぜなら目つきまで変える事はできないからです。

仁侠道

少林寺拳法をされてたんですね
アウトロの世界にいる人でも
武道を続けていた人というのは1味も2味も
やっぱり違いますね

この人は本物の極道ですね
マフィアではなく極道

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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