2017-10

ロス事件「三浦違い」

 連日、ロス事件の報道が続いています。司法における日米の違いが報道の焦点になっているようです。ポイントは「共謀罪」と「一事不再理」。どちらも当初からわかっていたはずなのに、あたかも今になって判明したようにあれこれと論じられています。とくに、カリフォルニア州法における海外の一事不再理適用除外の時期が日本の三浦無罪判決確定のあとだったとし、適用除外がおかしいという弁護団の主張がことさらにクローズアップされています。だが、これも少し調べればすぐにわかるのに今更なぜか、という違和感を覚えます。共謀罪の是非は別とし、今のところ明らかになっているのは米国なら三浦を立件できるという話でしょう。どうも議論のすり替えのような気もします。
 ちなみに、議論というほどのことではありませんけど、先だって19歳の愚息とロス事件について、話題になりました。すると、彼は「友達のあいだでは、はじめ三浦と聞いた時、キングカズのことだと勘違いしたという話でもちきりだった」とか。ロス事件もすっかり風化していたのですね。
 
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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