2017-10

政官業トライアングル研究「カジノの調整役」

 日刊ゲンダイで連載中の政官業トライアングル6回目は引き続き、カジノ問題。

 東京、沖縄、大阪――。目下、カジノの有力候補地はそう伝えられる。だが、手を挙げている自治体はまだまだある。
「といっても、まだカジノ法案の成立前なので、どこの自治体も表立ってはカジノ計画を申請できません。だから、先端医療や国際観光振興、地域活性化と銘打ち、特区構想として政府に申請しているのです」(事情通)
 安倍政権では成長戦略と位置付け、7の都市型「国際戦略総合特区」や41の地方型「地域活性化総合特区」を指定。その特区のかなりの数が、カジノを想定した構想だ。
 たとえばフジテレビ周辺の地域を含め、東京都が「東京DAIBA・MICE/IR国際戦略観光総合特別区域」と認定している臨海部を、政府が「アジアヘッドクォータ特区」として指定。これがカジノ法案の成立・施行を睨んだ動きなのは間違いない。もっとも同じ台場地域でも、フジTVが森ビル・トヨタ連合のヴィーナスフォート・メガウエブ区域と競合しているように、関西では日本維新の会代表の橋下徹が推す大阪市内の夢洲地域のほかにも、堺市や関空周辺の計画がある。
 そんなカジノ特区や運営業者の選定を担うのが、カジノ基本法で設置を決めている内閣府傘下の「カジノ管理委員会」や「特定複合観光施設区域整備推進本部」(カジノ推進本部)、有識者の「推進会議」だ。問題は、それらの組織で誰が実権を握るか。つまりカジノ族議員として誰が、官庁と業者、自治体の調整役を果たすか、という話である。

 カジノの実施法を巡り、経産省、警察庁、国交省(観光庁)の綱引き、というか押し付け合いが始まっているとか。国会議員の仕切り役に警戒感も。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://mori13.blog117.fc2.com/tb.php/1511-e79a39b6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する