2017-08

鹿児島補選「自公勝利」はTPPの結果オーライ!?

 オバマ大統領の訪日騒動でテンヤワンヤだった先週の永田町。TPP交渉は合意できるか、などと世間が騒ぐ中、TPP交渉反対の急先鋒である鹿児島選出代議士の森山裕さんの関係先へ電話すると、「今は鹿児島の補選で手いっぱいです」と話していました。まるでTPPどころではない、といったご様子でした。
 安倍政権の信任を得た、と自民党が胸を張る鹿児島補選の勝利。その実、地元はTPPに反対しており、TPP推進を争点にはできなかったようです。したがって、日米首脳会談でTPPに合意できなかったのは結果オーライだった、と朝日新聞が書いていました。
 しかし果たしてそうでしょうか。自民党内では、日米ともハナからTPPに合意するつもりなどないという結果がみえていたからこそ、オバマ訪日のこの時期に森山さんが安心して地元入りし、選挙応援に奔走していたのでは。あるいは森山さんご自身、本気でTPPに反対する気がないのかも。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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