2017-08

頑固じいさんと目立ちたがり屋あんちゃんの決裂

 とどのつまり、今度の日本維新の会の分裂は、互いの利用価値を見いだせなくなったというだけでしょう。大阪府と大阪市の統合を旗印に闘ったダブル選挙のころからすると、隔世の感があります。野党再編に弾みがつくなどと報じているところもありますが、しょせん維新の会は、永田町に居座る頑固なじいささんたちと政治家になって目立ちたいだけのあんちゃんたちの寄せ集めだから、大したインパクトはないはず。それは衆院議員の小選挙区当選組を見ると明らかでしょう。
 それでも何となく注目されるのは、石原さんと橋下さんというキャラ立ちするタレント性のおかげ。メディアが取り上げなければどうということはないはずなのですが、新聞・テレビはつい大きく扱います。それゆえ本当は空っぽなのに、政界に変な影響力を持ち続けているといミョウチキリンな現象。やはりメディアの責任は大きい……。
 
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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