2017-08

新政官業研究「ガットウルグアイラウンドの見返り」

 本日発売の日刊ゲンダイ「新政官業研究」では、TPPの原点というべきガット交渉について検証。


「TPP交渉には、保秘契約が入っています。なぜかというと、かつてWTO(世界貿易機構ガット交渉)が途中で機能不全に陥ったから。交渉の最中に各国が経過を持ち帰って意見調整をやった末、デッドロックに乗りあげた。だから今回は情報を国内に出さないようにしているのです」
 自民党TPP対策委員長の西川公也は、過去のWTO交渉の失敗を踏まえてTPP交渉に臨んでいると話す。難航するTPP交渉はガット・ウルグアイラウンドとウリ二つ――。そう解説する農水省の大物OBがいる。
「1986年から95年まで10年かかったガット・ウルグアイラウンドは細川護煕政権で最終決着した。TPPと同じように知的所有権や金融・サービス業などがテーマで、農業分野で途上国と折り合いがつかずに難航した。ウルグアイラウンド最大の交渉テーマはコメであり、日米はコメのミニマムアクセスで決着した」
 ウルグアイラウンド当時も、今と同じように日本農業の競争力強化、農地の集約、農協不要論が叫ばれた。交渉で米国に押しまくられた細川政権は、年間70万トンのコメを輸入する、というミニマムアクセスに踏み切り、交渉の幕を引いた。肝心の農業改革はさほど進まなかったが、日本の農政にとってはコメの輸入解禁という大転換の舵を切った瞬間であったのだ。
 そのガット・ウルグアイラウンド交渉がまとめるにあたり、日本国内の農業関係者に見返りがあった。そこは忘れられている。(以下略)
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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