2017-08

LCC産業へ殴り込み「楽天」の狙い

 本日発売の週刊現代「ジャーナリストの目」で楽天のLCC参入をとりあげました。

 楽天、LCC(格安航空)に参入――。先週、新聞の経済面を賑わせた出来事として、楽天とマレーシアのLCCエアーアジアとの提携発表があった。トニー・フェルナンデス率いるアジア最大のLCCエアーアジアが、楽天社長の三木谷浩史とタッグを組み、日本へ上陸すると記者発表したのである。
エアーアジアといえば、2012年8月に全日空(ANA)と提携してエアーアジア・ジャパンを立ち上げたが、昨年撤退したばかりだ。今度は、そのエアーアジアが捲土重来、日本の航空法で定められた海外企業の資本限度いっぱいの33%を出資し、楽天から18%の資本参加を仰いで新会社を設立した。社名も前と同じエアーアジア・ジャパン。何も同じ社名を使わなくてもよさそうなものだが、ちなみに旧エアーアジア・ジャパンはANAがバニラ・エアーと命名して再出発している。
それはさておき、日本側から見た場合、IT業界の雄である楽天が、新たに航空業界へ殴り込みをかけた恰好だ。来夏、愛知県の中部セントレア国際空港を拠点に、国内線2機からスタートし、再来年の16年以降は毎年5機ずつ増やして国際線にも乗り出していくという。
日本に残された数少ない成長産業であるLCC。そこに目をつけるあたり、いかにもIT業界の寵児らしい。記者発表で三木谷自身、「LCCは情報技術が生んだビジネスだ」と強調。グループの楽天トラベルでチケットの販売を仕掛けるそうだ。
 そんな楽天にとって、この先大きな問題になりそうなのが、航空界の人手不足である。(以下略)
 
 目下、国交省が進めるパイロット資格の規制緩和に乗ろうとした楽天。思惑通りに行きますか?
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コメント

成功するには

 ANAが解消したのはエアーアジアが企業目線での戦略(コカコーラと同じ)を是正しなかったから。今回成功するにはどれだけ消費者目線で行うかにかかていると思う。
 まぁ、楽天もかなり企業側からの思考で仕事を行っているので、どうなることやら。
 パイロット問題はASEANでは充足している。不足は日本国内の問題。5年後にはアジア系のパイロットが過半数で運行しているだろう(続いていればの話だが)。
 もし成功していれば楽天は相当の利益を得る筈。何せJTB,HISも経由しないとチケットが手に入らない。その手数料だけで大儲け。

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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