2017-10

新政官業研究「国土強靭化本格スタート」

 日刊ゲンダイで連載中の新政官業研究は国土強靭化編に突入しました。以下、1回目のさわり。

「国土強靱化は、いよいよ本格的な推進段階に入ります。効率的、効果的に、施策を推進していただきたいと思います」
 6月3日の閣議決定後、首相の安倍晋三は記者を前に一際声のトーンをあげ、こう鼻を膨らました。政権発足以来、反対派から「ばら撒き公共事業の復活だ」「建設族議員の利権だ」などと詰られ、物議を呼んできた国土強靭化計画。記者会見の言葉通り、昨年成立した基本計画が、閣議決定というお墨付きを得ていよいよ本格的にスタートした。
 当初、自民党が言い出した国土強靭化構想は、10年で100兆円から200兆円の事業規模。なんと1年10兆円以上の事業だ。さすがにそこまでは税金で賄えないが、国会で成立した今年度の国土強靭化関連予算は3兆3282億6900万円。内閣府をはじめ、警察庁、経産省、国交省、環境省、防衛省など13省庁にわたり、事業が展開される。
強靭化予算はそれぞれの省庁が事業ごとに個所付けをして割り振るのだが、なかでも最も多いのはやはり国交省予算だ。今年度だけで2兆4425億5200万円に上る予算が、関連事業に投じられる。進室ホームページによれば、そのメニューは、道路の老朽化対策、港湾の耐震化・耐波性能の確保・老朽化対策、コンビナート港湾の強靱化の推進、空港・鉄道施設の耐震化・老朽化対策と数えきれないほどである。
「国土強靭化を先取りした国交省の関連工事は目白押しです。そのため、震災復興で東北に行っていた業者が関西に戻ってきているんだけど、それでも人手が足りない。はやそのくらい公共事業が増えています」
 と大阪の建設会社社長は恵比須顔だ。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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