2017-10

新政官業研究「自民党の献金督促状」

 日刊ゲンダイで連載中の新政官業研究「運輸・建設族編」の7回目は、自民党から建設業界団体に送り付けた政治献金の「催促状」について。

〈(民主党の)失政に対する失望と怒りが、自由民主党に対する(衆院選での)絶対安定多数となる議席を与えた面があることは否めません〉
 2013年2月付で社団法人日本建設業連合会(日建連)の野村哲也会長に届いた2通の文書のうち、自民党本体ではなく、財団法人国民政治協会の塩川正十郎名で出されたものが、これである。国民政治協会は自民党の政治資金管理団体であり、平河町の本部ビル所有者でもある。選挙のたびここが本部ビルを担保に銀行から融資を受けてきた。政治献金の受け皿だ。
発覚したゼネコン業界への政治献金要請文書では、ひとくさり自慢とも自戒とも受け取れる挨拶のあと、本題の国土強靭化計画に触れ、こう書く。
〈自由民主党は「政治は国民のもの」と宣言した立党の精神に立ち帰り、「強い経済」を取り戻すとともに「強靭な国土」の建設へと全力で立ち向かっております〉
 そして末尾に〈何卒よろしくご協力を賜りますようお願い申し上げます〉として、具体的な献金金額まで明示しているのである。
〈記 一、金四億七千壱百萬円也〉
これではまるで献金の催促である。
佐藤信秋の政治資金パーティでも触れたように、献金要請を受けた日建連は、中堅以上の力のあるゼネコンの集まりである。139社のほか、業界団体の5会員と海外事業者8社で構成される建設業界の中核団体だ。(以下略)
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コメント

これが違法じゃない国、ニッポン!

自由主義国中の先進国でこれが違法じゃない国って日本ぐらいなもんじゃないかなぁ?
ふざけ過ぎだろう!

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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