2017-08

新政官業研究「二階派の強み」

 日刊ゲンダイに連載中の新政官業研究の「運輸・建設族」編8回目は国土強靭化計画の中心である二階派について書きました。

「二階(俊博)さんの強みは、28人という自民党内の大派閥に加え、派閥に所属していない役人あがりの国交省OB議員を従えていること。国土強靭化では、その取り巻きたちが動くことによって二階さんの求心力をますます高めています」
 ある自民党議員秘書はそう分析する。集団的自衛権議論の裏であまに目立たなかったが、今年6月3日、国土強靭化基本法が閣議決定されたことにより、全国の公共事業計画が本格的に動き出した。そこで与党、国交省、建設業界という政官業の中心にどっかりと座っているのは、やはり二階俊博である。
従来、総裁室や幹事長室のある4階が権力の中枢だとされてきた自民党本部は、その真上に「陰の幹事長室」があるといわれる。二階が陣取る5階の国土強靭化総合調査会会長室だ。おまけに同じフロアーには、調査会顧問の大島理森のいる復興本部長室もある。霞が関の官僚や業界団体幹部は政調会長室や総務会長室のある6階には向かわず、5階で事足りるとされる。
そんな二階の権力を支える取り巻き議員は、どんな顔触れか。自民党関係者に聞くと、二階派(志帥会)で国土強靭化の実行部隊として名前があがるのは、衆院の林幹雄(千葉10区)を筆頭に、谷公一(兵庫5区)、武部新(北海道12区)、参院の鶴保庸介(和歌山)らだ。わけても二階派副会長の林は、選挙区に成田空港がある関係から長年航空行政に携わってきた運輸族で、派閥の大番頭。谷は元国交政務官で現復興副大臣、武部は武部勤元自民党幹事長の息子、鶴保は野田聖子の元夫で、国交政務官や副大臣を歴任といった面々だ。(以下略)
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://mori13.blog117.fc2.com/tb.php/1592-015be0b6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する