2017-08

送電線というより計画そのものが杜撰「自然エネルギー」

 ついに電力会社が太陽光など再生可能エネルギーの買取りを中断すると言い出しました。中断を決めたのは、北海道、東北、四国、九州、沖縄の5電力。新聞報道によれば、<送電線の能力が足りず、買い取りをこれ以上増やすと停電などのトラブルを起こす心配があるため>(1日付朝日新聞朝刊)だといいますが、果たしてそうでしょうか。
 そもそも太陽光をはじめとした自然エネルギーは高コストなので、電力会社の買取りに限界があるのは初めからわかりきっていたことではないでしょうか。にもかかわらず、夢のような話をし、新規参入業者を募った挙句の中断。すでに計画を申請して東電からの承認を受けた業者もいます。太陽光パネルの土地などを手当てしたその業者は計画がパーで、泣き寝入り、ということになっています。つまるところ計画そのものがあまりに杜撰だったというほかありません。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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