2017-10

アベノミクス実感なしは当たり前「GDP」の縮小

 今日の日経新聞に「ドル換算GDP中国の半分に」という記事が出ていました。2014年の日本のGDP予想4.8兆円に対し、中国は10.4兆円あるといいます。人口は10倍いるのだからこれはむしろ仕方ないと思いますが、それより問題なのはドル換算した場合、この2年間、日本のGDPは成長しているどころか、マイナスになっているということ。13年は前年比17.5%減、14年も2・6%マイナスで、1.2兆ドルも減る計算なのだといいます。
 つまりアベノミクスで企業業績が上がったといいますが、円換算で上がっただけという話。仮に1ドル90円のとき1億ドルあった企業収益を円換算すると、90億円。これが円安で120円になれば120億円になり、景気がよくなったように見えます。が、実際にモノが売れているわけではない。13年が前年比17.5%マイナスだとすれば、ドル換算で1億ドルの収益が8250万ドルに縮小しているということ。これで景気が好循環に入っているなんてとんでもない話では……。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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