2017-10

関電値上げと経産省の電力コスト見直し

 関西電力が来年4月に向け、電気料金再値上げを経産省に申請したと報じられています。申請したのは家庭向けの電気料金の平均10・23%アップ。また、経産省の認可がいらない企業向けについても平均13・93%再値上げするそうです。言うまでもなく再値上げは、原発の再稼働ができなかったコスト増というのが理由ですが、一方で福島第一原発を抱える東電は今期予想以上の黒字を計上。だから電力会社は信用できない、関電ももっとコストカットをすれば再値上げしなくていいのではないか、という声が聞こえてきそうです。
 そんなタイミングに合わせ、経産省が電力コストの算定をやり直すそうです。原発事故以降、廃炉費用などを含めた原発コストはそれまでの毎時1キロワットあたり5円台から8.9円に見直されてきました。もとより事故の対策費用は当初よりずっとと膨らんでおり、原発コストは火力発電以上になるのではと指摘されていますが、実際はどうなのか。
 いずれにせよ今頃になって、コストの算定をやり直すというのも、遅すぎる気がしますが……。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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