2017-10

スカイマーク更生計画「玉虫決着」

 50.1%対49.9%――。民事再生法の適用を申請中のスカイマークの更生計画を巡り、関係者の株主比率が、一応の決着をみました。ファンドのインテグラルとANA・金融機関連合の比率がこう決まり、インテグラルがオーナーとして会社の再生を担い、19.9%を出資するANAが社長を送り込むことになりました。
 株主配分を巡っては、ANA陣営側が過半数の50.1%以上の株式保有を主張し、インテグラル側がこれを拒否。揉めてきました。が、これ以上揉めると二次破綻の恐れが出てきて、会社そのものがなくなる恐れが出てきたため、ANA側が了承したとのことです。仮に二次破綻となれば、スカイマークの持つドル箱路線の羽田の36発着枠がいったん国に返上される。それだけは避けたかった、ということでしょう。
 この先、スカイ社が羽田路線に運航を特化すれば、再生はそう難しくはないでしょう。しかし、問題は路線や機材を削減した分の余剰人員をどうするか。関係者はリストラはしないなどといっています。だとすると、ひょっとして、業界全体として人手不足の折、ANAグループに出向、という形をとるのかも。いずれにせよ、やはり難題は残りそう。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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