2017-08

大阪都構想「二重行政解消」の失敗?

 大阪都構想の住民投票を目前、新聞、通信各社の世論調査が発表されています。概ね反対が賛成を上回っているようですが、次のような話(日刊ゲンダイ大阪版で掲載)もあります。

「これやったら、二重行政のほうが、よっぽどよかったんちゃうか。府と市が合併したおかげで、景気は悪うなるわ、会社は倒産しかけとるがな」
 そうぼやく大阪市内の町工場の経営者がいる。二重行政の解消をスローガンにする大阪都構想の住民投票はまだなのに、すでに大阪府と大阪市がいっしょになっている機関がある。それが信用保証協会だ。
〈金融庁長官及び経済産業大臣は、本日、大阪府中小企業信用保証協会及び大阪市信用保証協会に対し、両協会が合併することについて、信用保証協会法第24条第3項の規定に基づき、認可しました〉
 昨年5月9日付の経産省のホームページにそうあるように、従来、府と市で二つあった保証協会の合併が政府に認可され、発表された(認可日は3月20日)。
 言うまでもなく信用保証協会は、中小企業が金融機関から融資を受ける際、債務保証をする自治体の外郭公益法人だ。全国47の都道府県と大阪や横浜、川崎、名古屋、岐阜の5都市に置かれてきた。そのうち、大阪にある府と市の保証協会が合併し、昨年5月、大阪信用保証協会と改称した。大阪維新の会の橋下徹が設置した府市統合本部で進められ、都構想に先駆けていち早く一つになった行政機関である。
「今、僕と知事が二人でうまくやっている」
 大阪市長の橋下がタウンミーティング(TM)でそう自慢してきた二重行政の解消の〝前例〟ともいえる。ところがその大阪信用保証協会、どうにも評判が芳しくない。(以下略)

 さてどうなりますか。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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