2017-10

タレントのプライバシーとは「長嶋一茂」判決

 今日の新聞各紙に週刊新潮に対する長嶋一茂さんの名誉棄損損害賠償請求訴訟判決が載っていました。その週刊新潮の記事に対し、一茂さんが名誉棄損だとして新潮社に1100万円の慰謝料などを求めた訴訟。東京地裁(倉地真寿美裁判長)は24日、同社に165万円の支払いを命じる判決を言い渡したとされます。一茂さんと長嶋家との揉め事を報じた記事だったように記憶しています。
 この判決で注目されるのは、裁判所が記事の主要部分を事実だと認定しておきながら、プライバシー侵害にあたるので名誉棄損が成立するとい点。一般に、個人が書かれたくない事実を報じられるとプライバシー侵害にあたるケースがあります。が、公人の場合は別。読売新聞によれば、
 記事は、2013年5月の同誌に掲載。判決は「家族内の私的な問題に過ぎない」として記事の公共性を否定した。
 とある。つまり裁判所は、長嶋一茂というタレントを公人として認めていないという話です。父親のプライベートな話をネタにしてテレビでタレント活動をしているのですが……。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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