2017-08

安倍首相「無茶な」安保法制の例え話

 安倍晋三首相が自民党のネット番組でおこなった安保法制の解説が、国会で取り上げられました。「アベ君が喧嘩の強いアソウ君に学校帰りに守ってもらい、アソウ君が殴られた。だから喧嘩の弱いアベ君もいっしょに闘わなければならない」というような例え話。早速、民主党の辻元清美さんが「あまりに軽すぎる」と批判していました。ウケを狙った軽さはその通りでしょうが、もっと問題なのは話の中身ではないでしょうか。僭越ながら、安倍さん流に例え話を考えてみました。
 まず想定しなければならないのは、東アジアの有事。つまり学校帰りという遠くの話ではなく、アベ君の自宅、あるいは庭に強盗団が侵入する危険性でしょう。そこで、喧嘩が強く金持ちのアソウ君やアソウ君の雇った用心棒を家に常駐させて守る。で、強盗団がアソウ君たちを襲ったとき、アベ君やアベ家の人たちもいっしょになって闘うか、何かのお手伝いをする――。それはやはり必要かもしれません。が、これは集団的自衛権ではなく、個別的自衛権。民主党や維新の党の対案はそういう話ででしょう。
 一方、集団的自衛権は、アソウ君やその用心棒たちが、バグダディ君やアブバカル君たちがけしからん、と向こうの家まで押しかけて鉄拳制裁を加える。そこでアソウ君が反撃されると、非力なアベ君が助っ人に加わるという話。でも、腕力の強いアソウ君は、本当は喧嘩の弱いアベ君の腕力を頼りにしているわけではない――。
 少し軽すぎたでしょうか。失礼しました。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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