2017-10

どっちつかず「戦後70年首相談話」

 そもそも安倍晋三首相は、これまでの首相談話を修正するために70年談話を発表するつもりではなかったのでしょうか。安保法制や対中国外交などの政治状況を踏まえ、バランスをとったと安倍さんの親衛隊は評価します。しかし、表向きそう言わざるをえないだけで、村山談話を嫌々受け継いだような、そうでもないような、結局、何が言いたいのかわからない談話になってしまっているのではないでしょうか。
 たとえば、「反省やお詫びをしてきた日本政府のあり方は揺るがない」と謝罪の姿勢を伝えながら、「私たちの子や孫、先の世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」とまるで謝罪は打ち切り、と言わんばかり。これでは矛盾しているというほかありません。そもそも「私たちの子や孫」というのは日本国のことなのか、国民のことでしょうか。そこも曖昧です。
 先の大戦において、日本政府は加害者ですが、半面、国民はいわば被害者でしょう。また、家庭にたとえるなら、親が犯罪者であっても、子供にその責任を追及できるはずがない。
 70年談話、かなり支離滅裂な話になっている印象を受けました。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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