2017-08

ピラミッド型の野球賭博組織

 巨人の福田投手の野球賭博が発覚し、騒ぎが広がっています。で、現在の野球賭博とはどんなふうにおこなわれているのか、関係者に聞いてみました。野球賭博はほとんどの指定暴力団で個別の組が運営しているらしく、そこがピラミッド組織の頂点、いわゆる元締めとして機能しているとか。元締めの組はハンデ師と呼ばれる予想屋を雇い、当日にハンデ情報が流れる。ハンデ師はなぜか関西に多く、1日6試合すべての対戦カードのハンデを出し、元締めから「中継」と呼ばれる傘下の窓口に情報が一斉に流れる仕組みだそうです。
 中継はさらにその下に中継を持っていて、組織のすそ野が広がっている。ネズミ講のような組織で、最終的な賭博の窓口はヤクザではなくほとんどが一般人だとか。事情通によれば、床屋やラーメン屋など人の集まる自営業者が窓口になっているケースが多いそうです。野球賭博は、紹介がないと参加できないようになっており、福田投手もその典型だといいます。ツワモノになると、1試合100万円、1日600万円も賭けるといいますから、元締めは相当な実入りになるでしょう。ただ、そこまで摘発するのはなかなか難しいようです。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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