2017-08

NHK異例の理事人事で会長続投とは

 今週号の週刊文春でも報じていましたが、NHKで異例の理事人事が強行された挙句、籾井勝人会長がさらに2期目も続投するのではないか、という悪夢のような観測が流れています。今回の人事の注目点は、これまで官邸の意向を汲んで籾井会長を支えてきた4人組のうち、2人をバッサリ切り捨てたというもの。板野裕爾専務理事と井上樹彦理事がなどがの人たちで、板野さんは東電元会長の数土さんのお気に入りで、首相親衛隊の財界人たちの意見を忖度、井上さんは菅さんなどと近いと言われてきました。井上さんはかつて籾井会長からNHKの新放送センターの建設担当に抜擢されたほど、信頼が厚かったはずですが、今回は土地取引で籾井さんに楯突いたので飛ばされたといいます。
 なんとも分かりずらい人事。これで、残った籾井会長派の役員は堂元光副会長くらい。放送センター建設に最も熟知していた反籾井派の塚田専務理事も早々にやめさせた籾井さん。NHK内ではほとんど孤立無援だけど、官邸のバックアップがあるから続投できるのでしょうか。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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