2017-08

JAL「カルテル罰金」報道の微妙な違い

 JALが貨物カルテル問題で米司法省から110億円の罰金を課せられると、今朝の新聞各紙でいっせい報道されました。カルテル問題そのものは昨年からわかっており、それほど珍しいニュースではありませんが、各紙の報じ方にけっこうな差があるのをお気づきでしょうか。
 焦点は罰金が、再建中のJALの経営にどう影響するか。その報道がまちまちです。
 朝日「業績への影響は軽微」 日経「ほぼ全額を既に損失計上しており、業績への新たな影響は避けられることになった」と好意的。対して、共同「経営再建を目指す日航にとって業績面で痛手になる可能性がある」読売「日航の経営が圧迫される懸念もある」といった具合に厳しい見方をしています。
 なかで出色だったのが読売です。いわく「国際カルテルは欧州連合(EU)の当局も調査中で、米国とは別に罰金を科される可能性も」と。朝日や日経はちょっと突っ込みが甘いのでは。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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