2017-10

甘利不起訴の絶妙なタイミング

 6月1日の第190回通常国会会期末を目前にし、東京地検特捜部が甘利明前経済再生担当相を事情聴取し、不起訴処分を決めたらしいです。検察側はもともと不起訴方針、8月の公訴時効までにどこかのタイミングで不起訴の決定をリークしなければならなかったはずですが、消費増税先送りや衆参ダブル選挙などでテンヤワンヤするなんとも絶妙なタイミングというほかありません。事情聴取は昨日、NHKニュース9のトップで真っ先に報じていました。
 で、この先、甘利さんはどうなるかといえば、従来の特捜部なら「議員辞職するなら不起訴で勘弁してやる」といったある種の取引をしていました。が、今の検察にそんな力はないでしょう。今度の事情聴取、不起訴決定のリークも、下手をすると官邸サイドからのサジェッションがあったのではないか。そんな出来レースの疑いまで抱いてしまいます。
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不起訴ありきの黒川の陰謀

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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