2017-08

意外に際どい勝負かも「参院選」3分の2議席の攻防

 ダブル選が消え、7月10日に投開票される参院選、なんとなく与党改憲陣営が3分の2議席をとるのは難しいかのように考えられているフシがありますが、計算上は際どい勝負になる気がします。121の改選議席のうち、改憲派はおおさか維新や日本の心の非改選組8議席を入れると76議席をとれば3分の2に到達、自民の改選前議席の50と公明の9議席からどれだけ上乗せできるかという話ばかりに目が行ってしまいますが、阻止する野党側から見ると、53議席をとらなければなりません。
 これがけっこうハードルが高く、民進の改選前議席が40、それに共産、社民、生活などの改選前議席を積み上げて行って現有でギリギリの54議席。たぶん、これまでの体たらくと期待度の低さから民進は減らすでしょうから、あとは共産、無所属の8議席がどこまで伸ばせて改憲反対派に回るかという勝負になりそうです。ダブル選をやらない、という理由も、自民安倍さんにとっては、下手すれば衆院で3分の2を割るかもしれないので、参院選に集中したほうが得策という発想かも。なんともはや……。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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