2017-10

10兆円補正でなく「20兆円」うち3兆円がリニアとは

 秋の臨時国会で予定していた10兆円の補正予算について、安倍政権では、なんと20兆円の事業規模予算にするとぶち上げています。事業規模というから正確には補正だけではないのでしょうが、うち大阪までのリニア新幹線の前倒し費用を財投融資の3兆円で賄うらしい。
 財投債を発行して郵貯・簡保からかき集める従来のやり方。財投の復活には、郵貯・簡保資金の使い道がないという事情もその背景にあるのでしょう。あれほど批判を浴びた特別予算を再び膨らまそうというのですが、さすがに異論があがるのではないでしょうか。
 東京―大阪のリニア計画で安倍政権は、2035年着工、2045年完成としていた名古屋ー大阪間の工事をもっと早める必要があるといいます。加えて整備新幹線費用として8000億円を計上。ここまでジャブジャブ使うのは、つまるところアベノミクス不安の裏返しでしょう。
 そもそもリニアは必要なのでしょうか。列島改造論の角栄ブーム再来も、バラマキ政策を後押ししているのかな。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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