2017-10

暗黒事件史「グリ森事件」の教訓

 本日発売の波「暗黒事件史」第7回は「グリコ森永事件」を書きました。

〈まづしい けいさつ官たち え〉
〈グリコを たべて はかばえ 行こう〉
 警察庁が指定した「広域重要指定一一四号事件」、グリコ・森永事件では、犯行グループによるこの手の挑戦状が関係先に送り付けられ、その度に世間が大騒ぎした。いわゆる劇場型犯罪の走りである。世界一精密な捜査機関と謳われてきた日本の警察が、手玉に取られた事件だ。 犯行グループは「かい人21面相」を名乗り、徹底的に警察をからかった。日本の捜査機関にとってグリコ・森永事件は、数々の失態をさらしてしまった大きな汚点の一つに数えられている。
 事件は一九八四年三月十八日、江崎グリコの社長だった江崎勝久宅の隣に住む母親の家で幕を開けた。犯人たちは、江崎本人や家族の行動パターンを熟知していた感がある。はじめに空気銃と拳銃のような武器を持った二人組が、社長の母親宅に押し入った。そこで実母を縛り上げ社長の家の鍵を奪って、勝手口から密かに本丸の社長宅に忍び込んだ。
時計の針はすでに午後九時を回っている。

 急展開する事件。振り返るとかなり奥が深い事件です。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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