2017-08

医者余りなのに医学部新設する特区

  先ごろ、大学設置・学校法人審議会が国家戦略特区に指定された千葉県成田市で、国際医療福祉大の医学部新設を認め、松野博一文部科学大臣に答申したと報じられていました。お得意の国家戦略特区による先端医療のための特区申請ということのようですが、医師のあいだからは「間もなく医師が余る時代になるのに、なぜ新たな医学部を設置するのか」という疑問の声があがっています。
 医学部の新設には1000億円程度の資金がかかるとされていますが、特区構想の一環なので、国や成田市の助成がかなり期待できるとのこと。この国際医療福祉大は最近、急激に伸びてきた学校法人で、それだけにいわく付きでもあるらしい。今度の特区による医学部もけっこう奥が深い話のようです。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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