2017-08

NHK会長人事の魑魅魍魎

 表題通り、本日発売の月刊文藝春秋で、先に決まったNHK会長選びの暗闘を振り返りました。

 ことの発端は、十月十一日のNHK経営委員会で会長の籾井勝人(七三)が唐突に切り出した議事録に記載のない次の一言だった。
「来年度から受信料を四%値下げしたい」
 十二人の経営委委員たちには、事前の説明もない。文字通り寝耳に水だったが、当の籾井にとっては、起死回生の一手のつもりだったに違いない。
三年前に会長に就任して以来、とかく物議をかもしてきた籾井は、局内の求心力はもとより、後ろ盾になってきた首相官邸からも見放され、間もなく迎える会長任期の満了でお払い箱になる危機感を抱いていた。
このままでは終われない――。本人の心情を推し量れば、そんなところだったのだろう。
単純に考えれば、受信料の値下げは視聴者にとって悪い話ではない。二期目の続投に望みをつなごうと捻り出した一手が、国民受けのいい受信料の値下げだったといえる。籾井は来年度の予算編成にあたり、ひと月五十円程度の値下げを提唱した。
 だが、当人の思惑とは裏腹に、最高意思決定機関であるNHKの経営委員会には、しょせん思いつきにすぎない無計画なパフォーマンスとしか映らなかった。――以下略――

 籾井さん、怒りの矛先を自民党に向ける珍現象も……。続きもぜひ。
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コメント

週刊新潮の最新号に伊藤寿永光さんの手紙が載っています。
本人語りたいことが多いようですし、
森先生も、許永中氏の本に続いて伊藤さんの本をぜひ出してください。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます!
さっそく読みました。

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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