2017-10

講談社事件の扱い方

 講談社「モーニング」の編集次長が逮捕され、各メディアが大騒ぎしています。報じ方として、進撃の巨人を生み出した凄腕編集者という趣旨の冠がついていますが、実際は担当編集者でもなく、作品とのかかわりはほとんどないとのこと。といっても、マスコミはキャッチ―なタイトルをつけるのが常で、そこは敢えて反論しても仕方ないでしょう。
 それより、なぜ事件発生から5カ月も経過した今になって警視庁が逮捕に踏み切ったのか。文春の発売が影響しているなんて的外れな見方をする人もいますが、年明けの逮捕は予定されてたらしく、新聞やテレビはずっと本人を張り込んでいたし、当人も逮捕前にインタビューしているところもあります。もしかすると目撃証言が飛び出したとの説もありますが、メディアはそうした捜査状況を検証する必要もあるのでは。それともう一つ、講談社の週刊現代やフライデー、つらいところですが、やっぱり事件を報じるべきだとも思います。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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