2017-09

引くも地獄、進むも地獄「小池劇場」

 今になって小池百合子さんが築地市場の豊洲移転に関する専門会議を設置し、今日その第1回会合が開かれたそうです。この問題、なにやら東京五輪に似てきた気がします。本来、安心の基準である地下水のモニタリング基準が大幅にオーバーしてしまったのですから、豊洲移転はやめたといえばスッキリするのですが、そうすると代替案を考えていなかったことがばれてしまう。
 小池さんとしてはできる限り、問題を先延ばしし、さらに石原さんや自民党に押し切られたのではない、と印象付けたいためにくだんの会議を設置したのでしょうけど、それも見透かされつつある気がします。振り上げた拳を下すことができず、豊洲移転となり、大山鳴動して……となるような。何をやっているんだか、です。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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