2017-10

加計学園「集中審査」の焦点

 東京都議会選挙の大敗を受け、自民党がやむなく7月10日の国会閉会中集中審査を受け入れました。参考人として文部科学委員会に呼ばれるのは、前川喜平前文科次官、加戸守行元愛媛県知事(文科省OB)、原英史国家戦略特区WG委員(政策工房社長)という顔ぶれのようですが、民進党の頼りなさがここでも顕著になってしまいました。
 前川さんはたしかにこれまで重要な局面で正確な発言をしてきましたので招致する意味はあるでしょうけど、これ以上、目新しい話を期待できません。一方、加戸さんは愛媛県知事時代から今治市の獣医学部新設の旗を振ってきた人で、森喜朗さんや安倍晋三首相とも近い。新しい教科書の推進派でもあります。また、原さんは元経産官僚で規制改革、特区推進派、財務省の高橋洋一さんが政策工房の会長を務めているという間柄であり、岩盤規制の風穴云々という人。
 獣医学部推進派の加古さん、原さんに対してどこまで野党が切り込めるか。当面、そこが今度の集中審審査の焦点ではありますが、やはり本来は、下村博文元文科大臣、加計幸太郎さん、安倍・下村両夫人、さらには首相本人に尋ねなければねぇ。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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