2017-10

加計学園「事前相談」そのものがアウト

 昨日のワイドスクランブル(テレ朝)でも触れましたが、集中審査で新たに発覚した文科省の文書について、不可解な点があります。というかポイントを外しているようにも感じます。
 くだんの文書は、昨年11月9日の国家戦略特区諮問会議の前の8日、文科省の担当者が加計学園に対して電話での「事前相談」に乗り、例の4条件をクリアーできるよう指示したというものです。そのアドバイスを京都産業大学にはせず、加計学園だけにしたということから、「依怙贔屓ではないか」との批判があがっています。
 こうした文科省の事前相談は、通常の大学、学部・学科の設置申請の時におこなわれます。3月末の申請期限の半年~1年ほど前から文科省が受け付けているようですが、今度の場合は、まだ文科省の獣医学部新設の規制が解かれる前だからそれができないはずだ、と前川前事務次官が指摘してきました。で、文科省の大学設置室に尋ねてみたところ、どうも根本的に話が違うのです。
 事前相談では、どうしたら設置認可をクリアーできるか、とアドバスしてしまえば、設置審が判定する前の「事前審査」になってしまうので、それは厳禁です、と。つまり、所得税の確定申告の時、どうしたら節税できるか、税務署がアドバイスしないのと同義だそうで、さもありなん。もっとも、実態はといえば、文科省OBなどが学校法人のコンサルタントとして現役とのパイプ役を担ってアドバイスをするのだそうで、それで設置認可を得やすくする――。
 今回の場合、設置審ではなく、国家戦略特区の審議会に対するそれなのですが、つまるところ意味合いは同じ。というより学部新設が認められていない中での事前相談によるアドバイス。こんなことまで強制されてきたた文科省がせめてもの抵抗として文書を残した、それこそ「行政が歪められている」証拠として。
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コメント

告示変更前ですし、事業者公募〜加計決定より前はフライングアウト。松野文部科学大臣は、告示で制限していない一般的な学部の一般論でその場をしのぐ、答弁をした。まあ、そこを切り替えすか、前川さんに聞くかの機転が森ゆうこさんには無かった。

甲子園

甲子園おめでとうございます。

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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