2017-11

被害「63億円」積水ハウスを狙った地面師

 本日発売のフライデーで「積水ハウス」が引っ掛かった地面師詐欺を取り上げました。

「あなたたちはどちらの方ですか」
警視庁大阪警察署に通報があったのは今年6月1日、パトカーから降りてきた警察官から、いきなりそう誰何された積水ハウス工務部の担当者は、さぞかし仰天したに違いない。現場はJR五反田駅から徒歩3分、目黒川を渡ったところにある旅館「海喜館」の玄関先だ。不動産代金を払い込んで売買契約が成立したはずの積水ハウスが、建物の取り壊し準備のため、旅館の周辺に赤いカラーコーンを配置し、測量を始めようとした。その矢先の出来事だ。パトカーが駆け付け、周囲が大騒ぎになったのである。
通報したのは、旅館の持ち主である海老澤佐妃子の異母弟から頼まれた弁護士だった。近隣の商店主が振り返る。
「その弁護士も現場にやって来て、積水ハウス工務部の2人と揉めていました。積水側が『ここはうちが買ったんだ。あんたは何の権利があってここへ来ているんだ』と弁護士に食ってかかると、『ここは売ってないんだから、測量なんか絶対にさせない』と。

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)など。最新刊は「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)

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