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2019-09

なんでも反対野党のどこが悪いのか

「付帯決議まで外されるかもしれないから、採決を受け入れた」。国民民主党がそう政府与党に歩み寄り、昨28日、働き方改革関連法案が参院厚生労働委員会で可決されました。安倍政権が目指す働き方改革は、経団連が熱望する裁量労働制の拡大や高度プロフェッショナル制度の導入が主眼で、スッタモンダの末、今回はその片目があいた格好です。
 裁量労働制にしろ、高プロ制にしろ、とどのつまり残業代ゼロ制度にほかなりません。一方、現実には、すでに残業時間に関係なく働いている企業の幹部たちは大勢いて、そのほとんどは自由意志で働いています。つまりこの制度の本質は、企業経営者がこれまで残業代を支払ってきた人たちに払わなくて済むようにしたいというだけの話。そこに反対するのは当然でしょう。
 で、今回、安倍政権は47の付帯決議という足かせをはめるので、なんとか了解してほしい、といい、国民民主は強硬に反対すればそれがなくなるので、折り合ったと。しかし、付帯決議はしょせん法律の附則であり、将来的になし崩しになり外されるのが前提ではないでしょうか。それなら、いっそのこと、強硬に反対して法律のおかしさを浮きぼりにしたほうがいいのでは。
 問題があれば反対する、というシンプルではない、いやらしい政治的な思惑ばかりが先に立つ。だから国民民主の支持率はいつまでたってもゼロなのでしょう。
 
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コメント

これはひどい

メディア的には面白いのかもしれませんが、それこそが自民党を盤石にさせる行為なんですよ。

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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