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2019-10

なりものヤフー・井上雅博伝⑳「箱根の別荘」

 本日発売の週刊現代連載「なりものヤフー・井上雅博伝」はいよいよ箱根の別荘編です。

 井上雅博は、三〇〇〇坪を優に超えるその広遠な原野を一目見て、すぐに気に入った。神奈川県足柄下郡箱根町仙石原字イタリ……。
 箱根山は大正から昭和にかけ、堤康次郎と五島慶太がリゾート開発に乗り出した。西武鉄道と東急電鉄という二大私鉄グループの総帥が、箱根の外輪山を臨む景勝地を巡って覇権を競った。その土地開発は、「ピストル堤と強盗慶太の決戦」と語り継がれる。仙石原には今も西武のプリンスホテルが聳え、東急不動産の分譲した別荘地が広がる。箱根は多忙を極める政財界の要人が、しばし羽を休める高級リゾート地として栄えてきた。
とりわけ高度経済成長期以降、この私鉄の両雄に倣い、多くの新興なり金たちがこの地を買い求めた。戦災孤児から成りあがった横井英樹もまた、その一人である。のちに百貨店「白木屋」乗っ取りや「ホテルニュージャパン」火災で悪名を馳せた蝶ネクタイの紳士だ。

 横井英樹との意外な接点?続きもどうぞ。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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