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2019-10

台風で交通網マヒのお粗末

 あの程度の台風でここまで混乱したのはなぜか。そんなふうに思った人も多かったのではないでしょうか。JRも私鉄も運休や遅れが相次ぎ、首都圏の交通機能が完全にマヒしてしまいました。
 いうまでもなく混乱の原因は、鉄道の計画運休。そこについては、事前に公表していたから被害を未然に防げたという賛成意見と公共交通機関としての責任放棄批判もあります。どちらもそれなりに正しいとは思います。
 が、たとえば都内のタクシーが消えてしまったというのは想定外だったのでは。聞くと、ドライバーの多くが千葉や埼玉から電車で営業所に通ってきているので、普段の半分の台数しか営業できなかったといいます。そんな事態などは少なくとも想定できたはず。また、鉄道も追及を恐れるあまり、運休、遅延を連発しすぎたのでは。
 これほどの交通機関の脆弱、その検証を。
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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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