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2020-02

東京地検「IRカジノ利権捜査」の考察

 特捜部が秋元司前内閣府副大臣を再逮捕し、前の分と併せて収賄額が700万円を超えました。予定どおりネタを小出しにしながら、汚職の金額を積み上げていっています。贈収賄での立件という意味では、これも一定の評価があっていいと思います。
 やはり気になるのは次のターゲット。下地さんを除けば、トンネル会社となった観光会社も在宅起訴されているので、政治資金規正法違反に問うことも十分できると思いますが、5人の議員には職務権限がなく、それぞれ100万円の裏献金。そこをどう判断するでしょうか。在宅起訴でもいいから、立件すれば裁判の過程でいろいろ出て来てわかりやすくなるのですが。
 カジノの件は加計学園問題における下村さんの政治資金規正法違反と違って安倍首相を直撃する案件というより、菅官房長官ならびに二階自民党幹事長への打撃。したがって検察としてもやれないことはないでしょう。もう一人国会議員を立件するとなれば、おもしろくなるのですが、最悪なのは検察がカジノ利権捜査を取引材料にして適当なところで幕を引くケースでしょうか。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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