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2020-03

新・現代官僚論⑦「今井チルドレン」

 文藝春秋digitalで連載中の「新・現代官僚論」の7回目です。

昨年、騒動に火のついた首相の「桜を見る会」では、秘書官やSPたちが首相のそばに寄り添い、走り回っている姿が映像で紹介された。そのなかでとりわけ目立っていたのが、経産省出身の佐伯耕三である。安倍晋三首相の地元支援者や芸能関係者をアテンドし、甲斐甲斐しく世話をしていた。
2020年が明けても花見の会を巡る批判はおさまらない。1月20日に第201回通常国会が始まると、待ち構えていた野党が衆参の予算委員会で桜を見る会を追及すると、首相はたじたじとなる。国会で繰り返すその屁理屈は、まるでモリカケ問題とウリ二つだ。
そんな通常国会の中、霞が関の役人たちのあいだで注目されているもう一つのテーマがある。昨年12月12日に発表された税制大綱の「5G導入促進税制」だ。米中をはじめ世界中が技術開発に鎬を削る次世代通信規格5G分野で乗り遅れている日本企業に対し、投資額の15%を法人税から控除するという税制改革案である。政権与党はいつものように、国を挙げた先端テクノロジーのバックアップとPRする。だが、財政難の折の大盤振る舞いでもある。
(以下略)
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)など。最新刊は「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)

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