2017-08

ニッポン柔道界「分裂危機」

 新聞、テレビはオリンピック報道ばかりでウンザリ。というご仁は少なくないではないでしょうか。
 その北京五輪の話題で恐縮ですが、さすがに日本の男子柔道にはがっかりでした。壊滅状態に近い中、かろうじて最重量級の石井慧が金メダルを死守しました。この石井の五輪代表選出を巡り、柔道界がもめたのは記憶に新しいところでしょう。その理由が、石井の優勝インタビューでようやくわかりました。いわく、
「最後は私の柔道を貫きました。国士舘の柔道です」
 負けないだけの消極的柔道の典型と批判されてきた石井のよりどころは国士館大学人脈。現日本代表監督の斎藤は大学の先輩にあたり、代表に石井を選んだ張本人です。今回の体たらくで、その斎藤が降板。次の監督候補が正木で、こちらは天理大学OBです。天理は代表落ちした軽量級の野村や解説者の篠原の母校。この先、柔道界は国士館VS天理で割れそう。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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