2017-08

長銀「無罪判決」と米金融危機は同根

 サブプライムローンから火のついた米国の金融クライシスが泥沼の様相を呈しています。日本では、与野党の駆け引きのお粗末さが目を覆うばかり。与野党ともに、安倍、福田政権で、あれだけもめた「テロ特」は一体何だったのかと呆れ果てます。麻生さんはしきりに景気対策を言いますけど、小手先の補正予算や第2次景気対策などではどうしようもないでしょうから、ひょっとすると国会も衆院を解散できないほど、追いつめられるかもしれませんね。それほど今は厳しい状況でしょう。
 金融不況といえば、このあいだ、長銀の関係者と飲んだので、経営陣の無罪判決の根拠について尋ねてみました。すると、「破たんした米国の金融機関をみたらわかるでしょう。検査システムなどほとんど機能していない。それを経営者の責任にできないといことです」という。なるほど、一理あります。日本もアメリカも同じ。とすれば、早晩、日本の金融クライシスも近いのでは。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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