2017-10

同和と銀行「後編」本日発売

 1日発売(事実上30日)の月刊現代で同和と銀行の後編を寄稿しています。今回は、国税や警察との関係。冒頭は、

 大阪随一の繁華街「キタ新地」の高級クラブ「池内」では、恒例のアイスペールの回し飲みが始まっていた。
「ほな、やろうか。おい、持ってこいや」
 小西邦彦がそばの黒服に声をかける。それが合図だ。すぐさまボーイがフランスの高級ブランデー、ヘネシー2本を持って来て封を切る。
……岡野を連れ、夜ごとネオン街を練り歩いていた小西は、ときに支店の行員との親睦会を開くよう、岡野に頼んだ。やがて1年に数度、小西主催の宴席が設けられるようになる。
興が乗ると、行員を連れてキタ新地へ繰り出す。小西にとっては、接待のつもりかもしれない。キタ新地の料理屋で食事をし、会員制のサパークラブやホステスのいる高級店を梯子した。そうして、先の「池内」をはじめ、小西のお気に入りの高級クラブで、ブランデーの一気飲みという無茶な光景が、しばしば展開されたのである。
「小西さんはリンゴが好物でしてね。それも阪神百貨店の食品売り場にあるフジでないとアカンのです。だから、お誘いがあるときは必ず阪神百貨店に寄ってフジを買うておきました。フジを宴席に持っていくと、ご機嫌がようなる。皮も向かずスライスして出すと、むしゃむしゃと食べはるんです。私らにはとてもやさしい人でした」

 といった感じです。現代もいよいよラスマエお見逃しなきよう。
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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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