2009-11

元厚生次官夫妻殺害犯の実像

 厚生省元事務次官夫妻の刺殺犯として自首した小泉の犯行動機や背景に疑問の声が上がっています。この事件について、昨日、ある警察幹部と話をしたところ、意外な反応でした。もとより、謎の多い事件なのは幹部氏も感じています。ただし、この手の犯人は世の中にうようよしている、とも言うのです。
 たしか小泉が借りた車から6本のサバイバルナイフ、という報道があったと思いますが、昨今、こうした武器マニアが増え、警察が困っているのだそうです。幹部氏の経験では、30歳の男が10本のナイフに4本の牛刀を集め、さらにモデルガンのライフルまで部屋に持っていたことがあったといいます。しかも男は100キロを超える巨漢。精神衛生法に触れる行為があったため、取り押さえて精神病院に入院させたそうですけど、さすがにこんな男が野放しになっているとは、とぞっとしたらしい。
 したり顔をしたテレビコメントを聞かされるより、よほど切実な内容でした。

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライターです。08年、「ヤメ検――司法に巣くう生態系の研究」、09年の「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事が2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。主な著作に「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」(新潮文庫)、「ヤメ検―司法エリートが利欲に転ぶとき」(新潮社)、「許永中――日本の闇を背負い続けた男」(講談社)がある。日本の空港問題を検証した「血税空港――本日も遠く高く不便な空の便」(幻冬舎)に続き、9月、「同和と銀行――三菱東京UFJ牘れ役瓩旅い回顧録」(講談社)を発売。

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