2017-10

「田中」「緒方」判決の違い

 本日東西の地裁で注目判決がありました。田中森一元特捜検事と緒方重威元公安調査庁長官の事件です。結果は田中さんが懲役3年の実刑、緒方さんは懲役2年10月執行猶予付の有罪判決でした。被告人の田中、緒方の両人はどちらも、検察にとっておもしろくない存在でしょう。
 双方とも詐欺事件で被害者はヤミ金融と朝鮮総連。両人ともに決して胸を張って無罪というわけには行かないでしょう。反面、どちらも強引な捜査には違いありません。その判決には大きな差があります。この差はいったい何なのでしょう。
 
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コメント

田中森一元弁護士は、前科があるので、執行猶予が付けられない。
緒方重威元公安調査庁長官は、前科無しだから、執行猶予ということでしょう。
緒方重威元公安調査庁長官は、弁護士活動が出来ないだけで、歳も引退時期ですからダメージはあまりありません。

ところが、田中森一元特捜検事は、さらに3年延長。
本来なら、前の分は3年ですが、未決通算があるので、約2年半=30月
模範囚なら4分の1か3分の1の仮釈放が出ます。
3分の1とすれば、10月の仮釈放。
20年4月に収監されたので、30月-10月=20月懲役とすれば、
21年の今年の年末にも仮釈放が有りえたのです。
それが、前の2年半と今回3年=66月
3分の2としても44月懲役ですと、
20年4月から44月==3年と8月>>23年12月年末が最短です。
ここで仮釈放が2年伸びた事をどう評価すれば、良いのでしょう。

司法ジャーナルから編集長のコメント。。。。
「予想した通りの妥当な判決。田中森一被告のために検察の威信がどんなにか傷ついたことか、被害者に問題があるのに付け込んで無罪なろうなど法曹であった者の許されることではない」

しかし、検察の威信というのは、今回の裁判とは因果関係は全くない。
世界が全く違う。
もし検察の威信が傷ついたなら、マスコミで正々堂々の反論をすれば、良い。
「反転」の意趣返しの様な無茶な裁判は、中世の暗黒裁判と同じである。

金沢自体が、犯罪を犯しているのは間違いない。法廷で自認した。
その犯罪者の証言のみを重用して、一方的に罪を課すのは均衡を失っている。
黒いカラス(犯罪者)が、何時から無垢な白いハト(落ち度のない市民)に変身したのか?
ここに、裁判制度の疲労がある。
検察の公訴では99.9%の有罪と言う先進国では有り得ない事の制度疲労が現実にある。(特捜案件では100%)

司法ジャーナルから編集長のコメント。。。。
「予想した通りの妥当な判決。田中森一被告のために検察の威信がどんなにか傷ついたことか、被害者に問題があるのに付け込んで無罪なろうなど法曹であった者の許されることではない」

>>このコメントで、「予想通り妥当な判決」と言っている。
まず、なんで予想なんかできるのだろう?
それは判断思考が同じということだ。
公訴されれば、99.9%有罪になるという恐ろしい固定概念だ。
裁判官もこの有罪判断に汚染されている。

妥当とはどういうことか?
検察の求刑6年でちょうど中間の3年が妥当なら、安売り屋の値段交渉と同じだ。

人間が自由を奪われ、刑務所過ごすのは、恐ろしい苦痛であるはず。
アメリカ憲法の第一は「自由freedom」であることからも分かる。
自由を完全に奪われる苦痛は、「検察の威信」等で課されてはならないはず。

罪を犯しての罰なら均衡が取れる。
刑務所に慣れて、ホームレスで、あえて微罪を犯して、刑務所を生活場所とする者も居る。
こんな者には刑務所は、食事と風呂と寝る場所を提供してくれる支援場所である。

しかし、それ以外の人間には、耐えられない場所であろう。
3年の刑期は、田中森一元弁護士の残された余生では、無期程の重みを持つだろう。
有罪と言う結論有りきの結果としか思えない。
審理を尽くして、真実を見極めようとする姿勢が見えない裁判で有った。
それほど、検察は裁判に圧倒的優位性が有るのだろう。

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森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクションライター。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」受賞。主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)など。最新刊は「日本の暗黒事件」(新潮新書)

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